2012年08月25日

読書日記 Vol.029『腹だけ痩せる技術』

『腹だけ痩せる技術』
植森美緒著
メディアファクトリー新書

タイトル買い。
まさに、、、まさに自分のための本!

内容は最近人気の「ドローイング」のやり方のその有効性の根拠。
筋肉の種類や脂肪燃焼のメカニズムなど、単純な知識としても興味深い内容が多かったです。

これでぽっちゃり腹も改善だ!

ただ、著者によれば効果が出るまで(当然個人差はあるけど)半年はかかるとのこと。
継続は力、これくらい頑張って続け、、、たい。。。

目指せ、シックスパック!?

投稿者 nobuhiro : 10:53 | コメント (19) | トラックバック

読書日記 Vol.028『なぜあの人は、中学英語でもネイティブと仕事ができるのか?』

『なぜあの人は、中学英語でもネイティブと仕事ができるのか?』
マット・カーター著、伊東明 翻訳
ソフトバンク新書

海外に行くたびに自身の英語力に凹まされる現状を何とかしたく読んでみました。

非常にすんなりと腹落ちする期待以上の内容。

本書を通して主張されるのは、「決して完璧である必要はない」ということ。

当然といえば当然なのですが、日本人は完璧に英語を話せないことにコンプレックスを感じ、英語を話すのに尻込みしてしまう。

文法や発音よりも相手としっかりコミュニケーションを取ろうとする姿勢、「ライカビリティ=好印象」を与えることが重要とのことです。

しかし本書に出てくる例題の英語、中学レベルとのことですが、、、

これレベルも悩む箇所が多々ある自分は、、、一からやり直すしかないかな。。。

投稿者 nobuhiro : 10:41 | コメント (2)

読書日記 Vol.027『ざっくり分かるファイナンス』

『ざっくり分かるファイナンス』
石野雄一著
光文社新書

良書。

ファイナンスの基礎の基礎をそれこそざっくりと学べる本。
平易に丁寧に書かれているので、数学が苦手な人でも苦もなくファイナンスの基本概念が学べると思います。

ただし、本書のみでは習熟までは行き着かないだろうな。

やっぱりケースにより自分で手を動かし、数字をはじき出し、その結果を解釈する。

この解釈、その数字の持つ意味を考える行程を経ないと、まだまだ財務センスは身に付かないなと思いました。

今後真面目に取り組むかは検討中です。

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読書日記 Vol.026『中国は東アジアをどう変えるか』

『中国は東アジアをどう変えるか』
ハウC・S 著 、白石 隆 制作
中央公論新社

これまた感想を書き辛い本。

東アジア諸国が中国に受ける影響は決して一様ではなく多義的なのだと。

その要因は地理、歴史、経済状況など様々。

各国は自国に最大のメリットが享受されるため、外交カードを武器に戦略を練りに練っています。

タイやヴェトナムは勿論ながらインドネシア、ラオス、ミャンマーなども加速度的に勢いは増すばかり。

果たしてその中で日本はどのような立場を取っていくのか。

ただのアジアの一国に終わるのか、アジアの真なるリーダと成り得るかは今が正念場な気がしています。

投稿者 nobuhiro : 10:17 | コメント (17) | トラックバック

読書日記 Vol.025『日本2.0 思想地図β vol.3』

『日本2.0 思想地図β vol.3』
東浩紀 著、編集長
genron

更新をさぼっていましたが、ここから怒濤の投稿がはじまるのです。(キリッ)

と言いつつなんとも感想が書き辛い本。

対談、論考など様々なテーマが(ただひとつの方向性を持って)掲載されていますが、個人的には憲法2.0と国民クイズ2.0がよかった。

特に新憲法の草案について、現行憲法の孕む課題や法律への丸投げの多さなど確実に知見が深まります。
これだけでも購入した甲斐があったと思う。

他にも今をときめく言論人たちの熱い思いが紙面全体に広がっており、読み応え十分。

β4も楽しみです。

投稿者 nobuhiro : 09:57 | コメント (17) | トラックバック

2012年07月18日

読書日記 Vol.024『0点主義』

『0点主義 新しい知的生産の技術57』
荒俣宏著
講談社

強烈なパッケージに惹かれ購入、ご存知荒俣さんの尖った自己啓発本です。

0点主義とは、競争社会に流されるのではなく、周りが興味を持たないけど自分には楽しくて仕方ないことに全力を尽くそうね。
そうすると人生の中で一度くらいはその力を発揮するチャンスが巡ってきますね、ということ。

言い換えるとニッチ勉学ということです。

お金持ちになりたい、仕事で成功したい、は皆が持つ夢であり、それ故ライバルばかり。
その中で勝ち上がるのは並大抵のことではないし、それだけに注力する人生もつまらないよね、と。

自分が大好きな「セレンディピティ」が本書でも出てきます。

好きな分野の徹底から始まり、そこから知識のスパイラル的な増幅と有機的に結び付きを行うことで、新たな奇跡を生み出す。

今後も雑食的に知識の探求を継続したい。
そう再確認した一冊でした。

投稿者 nobuhiro : 21:28 | コメント (16) | トラックバック

2012年07月17日

読書日記 Vol.023『表現の技術』

『表現の技術―グッとくる映像にはルールがある』
高崎卓馬著
朝日新聞出版

発想力醸成と他者への伝え方のヒントが満載な一冊でした。

著者は電通のCMプランナーで、手がけた作品は有名どころも数多く。
(サントリーオールフリーの「これでいいのだ」、JR東日本の「行くぜ!東北」など。)

本書もCMでの表現を切り口とした内容が多いのだけど、そのテクニックは企画・プレゼンテーションや単なる人との会話でも十分に活かせる内容だと思います。

例えば、

・笑いはすべての表現の基本だが、笑いほどつくりだすのが難しいものはない。(「涙もの」、「感動もの」は稚拙な内容でも感情への訴えはある程度容易。)

・表現を作る際は、左脳にて客観的に構築し、そして右脳にチェックさせる。

・面白く話をするコツとしては結論から。(起承転結の流れだと結のハードルが上がってしまう)

コンテ絵なども沢山用いており、スッと腹落ちする内容多数。
オススメです。

投稿者 nobuhiro : 00:06 | コメント (14) | トラックバック

2012年07月16日

読書日記 Vol.022『戦略人事のビジョン』

『戦略人事のビジョン』
八木洋介、金井壽宏著
光文社新書

後輩からお借りした人事かくあるべし!な一冊。
グロービスのOBHでの学びと抱き合わせると非常に示唆に富む内容となっています。

NKK(現JFE)、GEと人事・HR職を勤めた著者の語りはとても説得性が高く、サブタイトルでもある人事制度はストーリーで語れというのも仰る通り。
少し前に読んだ、『ストーリーとしての競争戦略』で取り上げられた各社のケースでも当然ながら制度がストーリーの重要な一要素として入っています。(Amazon、スタバ等)

なお、本書自体が著者の経験を通じたストーリー仕立てになっているため、人事職じゃない人にもオススメできる本です。
自社の人事制度やリーダー育成制度と重ねてみると面白いと思います。

投稿者 nobuhiro : 16:28 | コメント (16) | トラックバック

読書日記 Vol.021『人間の基本』

『人間の基本』
曽根綾子著
新潮社

現代の日本人の姿に警鐘をならす著者がズバズバと言いたいことを言ってる一冊。

どう捉えても過去に縛られた盲目的な内容も一部ありつつも、一貫して語られる日本人のかくあるべしな姿は完全同意の内容。

人としての打たれ弱さを嘆く部分は先日読んだ『新型うつ病のデタラメ』の何にでも病気にしたがる現代人とも繋がります。

そして、混沌のない世の中は蒸留水みたいなもので魚も飼えない、という一文が印象的。

不平等・不公平や修羅場が人を育て、気持ちが落ちる状況はあって当たり前。
マイナスが表面化したら何でも他責にしたがる人がほんと多いよね。

また、「リッチ化とは貧困化」として説いた内容は、IT業界ととっても密接に絡んだ内容。

便利さと創造性は果たしてトレードオフの関係にしかならないのでしょうか。

私感としては結局は弱肉強食、人によって"毒"とも"薬"ともなるのが真理と捉えてます。

ただ、マジョリティが"薬"として用いれるような十分なコントロール、これがIT企業の使命だとも思います。
逆は単なる悪ですな。

投稿者 nobuhiro : 15:52 | コメント (16) | トラックバック

2012年07月12日

読書日記 Vol.020『心を上手に操作する方法』

『心を上手に操作する方法』
トルステン・ハーフェナー著、福原美穂子訳
サンマーク出版

著者はドイツ人で読心術などのショーもやってるマジシャン。
(そしてイケメン!)

懐かしのラポール、催眠術、表情理解、嘘の見破り方など本書ではその心理操作の手法・レトリックが幅広く記載されています。

その勘所は五感をフル活用し、相手の五感に訴えることと理解。

ただこの本の面白いところは、本書の目的はあくまで人に騙されないためであって、人を黙るためではないということ。

つまり!本書のタイトルの意味は・・・

他人の心の操作ではなく、自分の心を上手く操作すること、だったのです!

面白いですね。
この点含め全面的に著者のキャラクターに強く引き込まれ、その意味ではまんまと操作されている感覚にも陥っちゃうのですが。。。

以下、行動決定に影響を与える心理原理を備忘メモ。

・返報性の原理
・一貫性の原理
・社会的証明の原理
・好意の原理
・権威の原理
・希少性の原理

投稿者 nobuhiro : 23:26 | コメント (14) | トラックバック

2012年07月10日

読書日記 Vol.019『未来を発明するためにいまできること』

『未来を発明するためにいまできること』
ティナ・シーリグ著、高遠裕子訳
阪急コミュニケーションズ

スタンフォード白熱教室でおなじみのティナ・シーリグさん著、クリエイティビティ向上のための一冊。

能力向上のための内外要因を「イノベーション・エンジン」とフレームワーク化しており、どのような視点・行動で向上させていくかをうまく解説していると思います。

<内部>知識、想像力、姿勢
<外部>資源、環境、文化

ただし、結局は他の啓発本同様、実践-振り返りのPDCA無しには向上なし。

そのような機会を(仕事でもプライベートでも)自ら作り出す、まずはそこがスタートですね。

丁度良いタイミングとして今週末から新しいことにチャレンジするし、まずはそこで意識高く実践できればと思います。

投稿者 nobuhiro : 20:53 | コメント (14) | トラックバック

2012年07月04日

読書日記 Vol.018『「新型うつ病」のデタラメ』

『「新型うつ病」のデタラメ』
中嶋聡著
新潮新書

従来型うつ病と新型うつ病の位置づけ、近年の増加要因、社会的弊害などを素人でもわかるよう噛み砕いて書かれた一冊。

このご時世、サラリーマン生活を送り続けるのであれば避けられない問題と捉え、読んでみました。

従来型うつ病との違いについていろいろと書いてありましたが、簡潔にまとめると「働きたいけど働いてはダメ状態」が従来型うつ、「働けるのに働きたくない状態」が新型うつと理解。

※極端で危険なわけ方であり、当然その他要因も鑑みる必要はあります。

そして目から鱗だったのは「了解不能」の考え方。

病気に至る要因に納得性がある(了解できる・連続している)場合は決してうつ病ではない。
反して、「それにしてもどうしてここまで」と経過に異質性がある場合は了解できない(不連続である)としてうつ病と見られるとのこと。

他にも新型うつ病の増加要因について、精神病理学の衰退、製薬会社の過度なプロモーション、日本人の精神力の低下など納得性がとても高い。

個人的にはこの流れは止まることはなく、寧ろより進んでいくのでないかと危惧しています。

企業にしてみたらもはやトップレベルで取り組むべき課題であり、対策を怠るとそれが引き金で潰れてしまう危険すらあるかと。

本書はその対策を練る上での一助に成り得るかと思います。

投稿者 nobuhiro : 20:18 | コメント (17) | トラックバック

2012年07月01日

読書日記 Vol.017『ビッグデータの衝撃』

『ビッグデータの衝撃 巨大なデータが戦略を決める』
城田真琴著
東洋経済

一日で読了。
腐ってもIT系企業勤め、まだまだ技術への興味はあったんだね。

さて、ビッグデータを取り巻く現状とこれからの展望について多方向から整理された良本。
ぼんやりとバズワードの類でしか理解していなかったので非常に示唆に富む内容でした。

狭義のビッグデータは3Vの特性を持つらしい。

・Volume(量)
・Variety(多様性)
・Velocity(発生頻度)

Volumeにのみ注目が行きがちなワードなだけに、他の特性を認知できたのは収穫。

そして、広義にはこれにデータ処理・蓄積・分析技術やそれを扱う人・組織が含まれるとのこと。

特に本書ではデータサイエンティストと呼ぶ人材の供給不足を示しています。

データサイエンティストとは。。。

これまではトランザクションデータ(点)が主な分析対象だったに対し、これらのデータをクロッシングし、今後の企業のキーアクションの根拠となり得るインタラクションデータ(線)を導きだせる(ストーリーを描ける)人材ってこと。

これって改めてスーパーマンだな、と。

分析手法・統計学に明るく、スクリプト言語やRDBMS/NoSQL、Hadoop等の分散処理技術に精通しており、そして上役を納得されるだけのストーリーテーリングの力を持ってる人。

果たして日本にはそれを満たす人材がどのくらいいるのでしょうか。

あとはアメリカの「Data.gov」という米国政府、政府機関の様々な生データのオープン化に対し、如何に日本の対応が遅れているかも説かれています。

愕然とするのは公開データの中にはPDFやEXCEL形式で公開されているものもあるということ。
公開が目的・ゴールであり、その後のことは考慮されていないんでしょうね。

(ただし、少し調べると、日本版Data.govの取組みもかなりの段階まで進んでいるそうです。期待!)

他にも海外・日本企業のビッグデータ活用事例や、ビッグデータのビジネス活用のために避けては通れないプライバシー問題など盛り沢山。
技術が中心となる2章を除けばIT系以外の方にも十分理解できる内容ですので、この分野に興味のある方には強くお勧めできる本です。

学生からもビッグデータについて質問をされたらとりあえずこの本を勧めとこう。

投稿者 nobuhiro : 15:58 | コメント (36) | トラックバック

2012年06月25日

読書日記 Vol.016『こうして世界は誤解する』

『こうして世界は誤解する』
ヨリス・ライエンダイク著、田口俊樹、高山真由美訳
英治出版

報道特派員として中東に5年在住していたオランダ人ジャーナリストのメディア本。

日常生活では知ることのできない中東のリアルと多面性が垣間みられると共に、日本の報道にも共通するメディアの本質を深く考えさせられる一冊。


本書の極論は、メディアとは「真実を伝えるもの」ではなく、「例外を伝えるもの」であるということ。
(既読のメディア本とも一貫する内容です。)

特に中東関連の報道ではそれが曲解を生んでしまうとのこと。

我々が"中東"という単語で真っ先に思い浮かべるのは、内戦、爆弾テロ、難民など。

これはメディア発信の情報によるイメージが先行してしまっているからであり、かつ、それらの国々の日常生活を知る術が今現在存在しないためである。

なぜか。
それはこれらの国々が民主主義国家ではなく独裁国家だから。

メディア操作が国家戦略の大きな要であるこれらの国々は、戦争やデモなどの情報も歪め自国に有利に発信することが日常であり、そこにはリアルな国民生活は全く出てこないですよね。ということ。

内戦が勃発している国でも人々は普通に生活もしており、ショッピングや食事なども楽しんでいる。
しかし、そのような場面はおおよそニュースでは取り上げられない。

著者はジャーナリストの役割としてそんな背景情報も伝えるべきだと信じて行動するのですが、先述した通り、メディアは例外(変化)を伝えるものであり、オランダ本社での扱いはゼロに等しかったエピソードも。
(またそもそも監視の目が厳しく外に出せる情報にも限界があった。)

結果、背景情報なしでは取り上げている内戦や爆弾テロの根源的なストーリーも説明が付かず、メディアは分かりやすさ重視で安直に"戦争ははやく終結すべき"、"テロは絶対悪"といった内容で垂れ流してしまう。

これにより、多くの人々には誤解を与えてしまうし、また一義的に物事を捉えるような方向へと導いてしまう。
いつも言ってる多面性が失われ、思考が偏るということ。

爆弾テロひとつ取っても、国によってその意味合いが異なって報道されている。
これを認識することがメディアリテラシーなのだと感じます。

日本の原発問題なども他国でどのように報道されているかを日本人はもっと知るべきだし、日本メディアも取り上げるべき。
(自分も大して知らないけど、日本のメディアは全く取り上げないよね。)

そして本書については、安直に反原発やら戦争反対やら叫んでる方々に是非一読いただきたい。
自分たちの言葉が如何に貧弱かを知ることができるから。

投稿者 nobuhiro : 21:38 | コメント (14) | トラックバック

2012年06月03日

読書日記 Vol.015『閉じこもるインターネット』

『閉じこもるインターネット』
イーライ・パリサー著、井口耕二訳
早川書房

ネット(特にGoogleやFBなど)を多用される方には是非とも読んでほしい一冊です。

近年Webのパーソナライズ化が急進。

Googleでは、数年前から同一用語の検索について個人ごとに結果が変わるようになった。
目的は勿論広告のため。(名目上、ユーザのためとは言っているが)

ただ、ユーザ側からしても、やはりメリットはあるだろう。
知りたい情報がすぐに見つかるようになるかもしれないし、欲しかった商品がすぐに手に入るかもしれない。

しかし、隠れたデメリットが実に大きい。

自分の興味・関心の強い情報だけが入ってくる世界。

そこでは想定外の出会いがないことにより、価値観の幅が広がらず成長・革新のチャンスが損なわれる。(セレンディピティの喪失)

また、自身の意見を増長させる情報ばかりが入り、さらにその言動を強めてしまう。

わかりやすい例だと、原発推進派・反対派について。

検索結果や周りに集まる人からの発信情報は自分の考えにフィットした情報が殆どとなる。
それにより言動はより強固になり、その後の収集情報もさらに偏った内容が多くなる。
これを繰り返すと、結果として極論に行き着いてしまう。

本来多角的視点を基にした適正なバランスを計るべきなのに。

また厄介なのは、このフィルターは当人の意識なしで行われているということ。

勝手に収集された個人データの分析結果から、勝手に知らないところでフィルター化された情報が入ってくるのだ。
それによる変化は購買行動に留まらず、政治・世論にまで及ぶ力があるという。

そして最大の問題はそれをいくつかの私企業が企業内のブラックボックスな方針により実行していること。

深い話ですが知るに値する問題だと思う。

この考えを前提として持つのと持たないのとではWebとの付き合い方、収集した情報に対する所見も変わるはず。
メディアリテラシと共に少しでも多くの人がこの状況を把握し、行動してほしいと思います。(当然自分含めて)


なお、本書後半、クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ』と繋げたところが率直に痺れました。
そもそも本筋の建築業界以上にソフトウェア業界では受け入れされてきた思想だけれども、それがネット世界にも当てはまるというのはとても感慨深い。

この『パタン・ランゲージ』は是非とも読みたい一冊なのですが未だに手を付けれていない。
何せ1万円もするので。。。


また、上記の「セレンディピティ」について。

最近巷でも良く聞くワードになりつつありますが、個人的に非常に共感している概念なのです。

それもあって様々なジャンルの書籍を読むよう努めているつもりなのですが、まだまだ偏りは激しいですね。。。

投稿者 nobuhiro : 11:35 | コメント (14) | トラックバック

2012年05月25日

読書日記 Vol.014『街場のメディア論』

『街場のメディア論』
内田樹著
光文社新書

TV、新聞、出版等のメディア業界の本質的な問題を説いた本。
大学の講義内容がベースなため、スラスラと読めました。

前半の大筋の流れとしては「マイノリティ憑依」の話とも強く結び付きます。
メディアが庶民の代表として「無知・無能」を武装し、「被害者」=「正義」を振りかざすとか正に。

なお、本書での一番の気付きはマスコミの「変化への異常なまでの固執」の話。

"変化の内容"を"情報"という商材としているのがこの業界。
そして、変わらないものに対しては非難の対象にする。
何故ならば飯の種が無くなるから。

ときに医療や教育など簡単に変わるべきでないものへもバッシングし、そして市場原理を適用しようとする。
果たしてそれが適正な姿なのかも考えないままに。


また、後半の出版の話はとても著者らしい内容でした。

電子書籍の一番の問題は書棚などに空間的に形作れないこと。
つまり”積読”状態もできず、自己教化の手がかりも構築できない、また蔵書を残すこともできない。

自分も読んだ本は(今のところ)処分せず書棚に並べています。
頑張って読んだ本を眺めるのも好きなのでこの考えにはとても共感です。

なので、電子書籍にも当分は手を付けないでしょう。
所詮この程度の読書量だとコスト面でも大きな違いはないだろうし。

さて、次に読む予定の2冊もメディア関連。
偏り過ぎてる自覚はあります。

投稿者 nobuhiro : 23:15 | コメント (14) | トラックバック

2012年05月18日

読書日記 Vol.013『ノマドライフ』

『ノマドライフ』
本田直之著
朝日新聞出版

何にでも挑戦したくなるモチベーションが上がる一冊でした。

ノマドに興味ない人でも柔軟な思考力を養うためのヒントが多くあると思います。
ベンチャー精神とも近い部分があるかな。

結局の勘所としては、やはり成功に近道はなく、何事にも徹底した準備や計画立ての期間が必須ということ。

本書のノマドライフ成功のための準備期間としては、ノウハウ蓄積期、ビジネスの種蒔き期、転換期、実践期等。

特に将来本業と成り得るビジネスの種撒きの期間、ここの過ごし方如何が最も将来を左右するのでは、と個人的には感じています。
定めた方向性のもと、将来の土台となる経験を積むわけで、自分形成に最も影響しそうだからね。

あとは自明ながら、社畜では全然ダメだということも痛いほど分かる。
会社の仕組みをベースに成果を出せば出すほど、その会社での優秀なワーカーとなってしまい、別の働き方がまったくできなくなりますよねと。

寧ろ仕組みを学び取る貪欲さが必要ということで、その部分は環境面でも恵まれており、一応実践できてるかな。

押しつけがましくもなく平易な内容で気軽に読めるので、少しでもノマドに興味のある方は手に取ってみると良いと思います。

ちなみに自分の性格上、ノマド生活はとても無理そうです。
それはわかっている。

投稿者 nobuhiro : 22:04 | コメント (17) | トラックバック

2012年05月14日

読書日記 Vol.012『ソーシャルブレインズ入門』

『ソーシャルブレインズ入門』
藤井直敬著
講談社現代新書

日経ビジネス Associeの読書特集で買った本、その2。

ソーシャルブレインズ(社会脳)とは「社会で生きていくための脳の働き」のこと。

第1章の脳はネットワークである等の内容は非常にワクワク。

そして第2章以降では社会的ネットワークとの結び付きなどがメインで論述されるのかと思ってたのですが、どちらかと言うとその始まったばかりである研究の方針説明が中心な印象で多少拍子抜けな本でした。

ただ、「認知コスト」の視点は面白い。

認知コストとは簡単に言うと、新規事象発生に伴う時間面や精神面でのコストのこと。

慣れ親しんだ環境から一歩飛び出すのはコストがかかる。
また何でもやり放題な自由環境があったとすると、そこでは何でもできる代わりに何をやるにも多大なコストが発生する。
#現在社会はこの認知コストを下げるため、各レイヤでルール(法律、校則、家庭内ルール)がある。

そもそも本書は日経ビジネス Associeの「発想力」のテーマで紹介されていた本。

この認知コストを念頭に置くと、物事に対して色んな見方ができそう。

例えば、各種サービス(飲食店でもWebサービスでも)は出来る限り顧客の認知コストを下げる工夫をすべき。(ユーザビリティやアクセシビリティの上位概念ですね。)

仕事面では、上司の言いなりだと認知コストはかからない。しかし、果たしてそれで良いのか。
自己成長の観点では、敢えて認知コストが大きく発生する道を選ぶとか。

集団心理とか空気を読む、とかも当てはまりそうですね。
うん、面白い。

しかし、クドいけどモヤモヤが残る一冊でした。
ネットワーク論の勉強がしたくなった。。。

投稿者 nobuhiro : 19:47 | コメント (16) | トラックバック

2012年05月09日

読書日記 Vol.011『社会的ジレンマ』

『社会的ジレンマ』
山岸俊男著
PHP新書

日経ビジネス Associeの読書特集で買った本、その1。

社会的ジレンマとは、個人の合理的な選択が社会としての最適な選択に一致せず乖離が生じるジレンマのこと。

例えば、環境問題や道路渋滞、時勢的に節電や復興ボランティアなどでしょうか。

所謂囚人のジレンマに代表されるゲーム理論を社会心理学の観点から説いた内容ですね。

以下、ハッとさせられたこと。

・インセンティブ等の外的な環境面のみの整備では、必ずしも良い結果とならない。
→多大なコストが必要だったり、過剰統制に発展してしまう。
 さらに外的モチベーションは内的モチベーションを破壊してしまう。

・限界質量と行動心理。
 同じ人が環境により違う行動を取る。
 ・周りが非協力行動を取っていたら、協力マインドを持つ人も非協力行動を取ってしまう。
 ・逆に周りが協力行動を取れば自身も協力行動を取りやすい。
→初期値としてどれだけの人が協力行動を取っているかが大事。

2000年初版の本書ですが、今でも全く色あせることなく、なお多くの命題を与えてくれる内容だったと思います。

投稿者 nobuhiro : 23:43 | コメント (15) | トラックバック

2012年04月29日

読書日記 Vol.010『中国化する日本』

『中国化する日本』
與那覇潤著
文藝春秋

少し前に話題になった本。

多忙にかまけ読み切るのに1ヶ月かかりました。

が、これはこれまでの歴史観の大きく変わる一冊です。
何の役に立つかもよくわからんかった歴史学の重要性を理解できたことも収穫のひとつ。

本書で語られる「中国化」とは、決して現在の中国ではなく、宋朝が千年前に創ったシステムに世界が近づいているということ。

・身分制(貴族階級)・世襲制撤廃
・移動や営業の自由、職業選択の自由による市場の自由化
・科挙制度(官僚登用制度)による機会の均等化

所謂グローバリゼーションの先駆けですな。

そしてその対比として表現されているのが「江戸時代化」。

日本は幾度と「中国化」の機会があったけど、結局「江戸時代化」へと回帰。
「中国化」と「江戸時代化」、その善し悪しは本書では結論づけていないのだけど、いよいよ「中国化」の流れが止められない現代(特にポスト3.11)において日本社会はどう在るべきかが本書の主題かな。

なお、本書の構成は日本史・世界史の流れに沿いつつも、文体は日本史のトレンドである戦国時代・明治維新やヨーロッパ文化をディスったりと、かなりの毒舌っぷり。
と言いつつ、歴史教養の殆どを忘れた自分としては、幾分かの懐かしさもあり、再度歴史を学びたく。

さらに、もうひとつ思慮深いキーワードとして登場したのが「ブロン理論」。

簡単に言うと、良いところ取りを狙った結果、悪いところ取りになってしまうことなのですが、これは社会も企業も同じですね。

ベンチマークは戦略上重要なことだけど、結局ストーリーをしっかりと捉えておかないと自滅しちゃうよねと。
(某独裁国家が最たる例のようで。。。)


さて、今回読み切るのに時間がかかりすぎたので、少し後に再読したいと思います。

投稿者 nobuhiro : 08:42 | コメント (12) | トラックバック

2012年03月28日

読書日記 Vol.009『「当事者」の時代』

『「当事者」の時代』
佐々木俊尚著
光文社新書

新書で472ページという大ボリュームな内容でしたが何とか読み終えました。

「マイノリティ憑依」とは・・・

メディアは客観的中立の立ち位置から外れることはできない。

そこで反権力的な弱者や被害者の存在を勝手に作り出し、勝手に代弁してしまう。
「自分は弱者の味方である」ことを必死にアピールしながら。

(ここで言う弱者とは学生運動、市民運動、在日、地震被災者など)

ただし、そこにあるのは決してマジョリティではなく、メディアが都合良く作り出した幻想の庶民なのである。

震災後、地元紙や支援に入った看護士、自衛隊の書いた記事が多くの人の心に突き刺さったのは何故か。
「当事者」そのものということなのだけど、そこには二層の感覚があるから。

それは、「瓦礫の山」と「瓦礫になる前の街の記憶」。
この二つの感覚が瓦礫を前にしたとき、外部の大衆とは全く異なる視座を持たせるということなのだと。

では圧倒的多数のマジョリティはどのようにすべきか。

目指すべきは、「完全な<加害者>でもなく、完全な<被害者>でもなく、その間の宙ぶらりんのグレーな状態」、そして「一人ひとりが自分自身でやれることをやっていくしかない」ということ。

具体的な解決法やアクションプランは本書では語られていない。
その意味で少し後味悪い最後なのだけど、いろいろと相反する感覚をバランスよく持ち続けるべく、多くの視座・視点を持って考え続けるしかないのだと捉えました。

投稿者 nobuhiro : 23:26 | コメント (16) | トラックバック

2012年03月17日

読書日記 Vol.008『ざっくりわかる宇宙論』

『ざっくりわかる宇宙論』
竹内薫著
ちくま新書

タイトルに惹かれ読んでみました。

本当に宇宙論の歴史と現状の概略をざっくり理解できた感じ。

インフレーションとか宇宙の端っことか11次元とか、でかすぎるスケールの話ってやっぱり理系心をくすぐるよね。

時間が存在しない=反復を観察できる事象(振り子とか日時計とか)が存在しない、とか。なるほど。

また、地球は超偶然の産物とよく言われるけど、この宇宙自体も実はいろんなパラメータの好条件が揃ってることにより存在しているとのこと。
(「ゴルディロックス・ゾーン」をもじって「ゴルディロックスの宇宙」と呼ぶ)

例えば重力のパラメータが今より強いと、ビッグバンの時点ですぐに収縮、潰れてしまい構造が生まれないと。
そしてそんな宇宙も無数にあるとかね。

あとは多元宇宙論(パラレルワールド)にも惹かれるものがありました。

いろいろ妄想が膨らみ、より深い知を追求したくなります。

ただ、これ以上の理解には超難しい理論の習得が必須なわけで。。。
もはやニュートン力学すら忘却してる自分にとって超紐理論やアインシュタイン方程式は敷居が高すぎる。。。

投稿者 nobuhiro : 20:05 | コメント (13) | トラックバック

2012年03月09日

読書日記 Vol.007『一流の男、二流の男』

『一流の男、二流の男』
里中李生著
三笠書房

上司に借りた本なのですがあっという間に読み終えました。

電車内では読み辛いレベルの過激な文章の連続で、女性に読ませるのにもかなり抵抗がある内容。
特にフェミニズム系の方々に受け入れられることはまず無いでしょう。

まーとりあえず勝ち残るためにはサドになる必要があるらしい。
第一関門は突破か!?

あとは、女性に認められるためには謎を作っておくとか、ファストフード店には行かず粗食をしなさいとか、まぁ色々自論を展開しているわけで。

到底すべてを受容できないと思いますが、最低限、ネタ本としては活用できると思いますので興味がありましたら是非。

投稿者 nobuhiro : 23:43 | コメント (14) | トラックバック

読書日記 Vol.006『上司は社員と飯を食え』

『上司は社員と飯を食え』
細川馨著
日経BP

とある研修でいただいたコーチング本。

これまで学んだリーダシップ論の一部を平易にまとめた内容で正直物足りない。
タイトルにも惹かれるものはありますが、その件はほんの1パラグラフ程度。

部下育成に行き詰まったときにパラパラ読み返してみるかって感じです。

投稿者 nobuhiro : 23:11 | コメント (1) | トラックバック

2012年02月29日

読書日記 Vol.005『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』

『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』
上杉隆著
PHP新書

震災を機としたマスコミ批判が高ぶる昨今、既成メディアと国政の繋がりを一度整理したく読んでみました。
(書中ではこの繋がりを「官報複合体」と呼んでいる。)

記者クラブの根深き問題がすっと腹落ちする内容。
メディア問題に関心の薄かった人は衝撃を受けるでしょう。

日本は昔から間違いは許さない、だからウソを付くということも完全同意だなぁ。
(諸外国は全く逆で、間違いには寛容、ウソは許せないと。)

新興メディアであるインターネットにも言及していたけど、要は自らのメディアリテラシーを高め、また信頼できるキュレーターを見つけることに尽きると思う。

現時点で結構この本売れているようだし、国民全体のメディアに対する現状認知に一役買ってくれることを期待したい。

投稿者 nobuhiro : 19:16 | コメント (11) | トラックバック

2012年02月25日

読書日記 Vol.004『ベスト・パートナーになるために』

『ベスト・パートナーになるために』
ジョン・グレイ著、大島渚訳
三笠書房

上司にお借りした本。

異性とのお付き合い、円満家庭の継続のための教則本ですね。

女性の悩みに対して、偉そうに解決策を授けるのが男性の特徴。
ではなく、ただただ感情移入し真剣に聞いてあげることが、女性が真に望むことである。

などなど。。。
身に覚えありな内容多し。。。

うーん、感想を書きにくい本だ。

投稿者 nobuhiro : 21:24 | コメント (21) | トラックバック

2012年02月19日

読書日記 Vol.003『ストーリーとしての競争戦略』

『ストーリーとしての成長戦略』
楠木健著
東洋経済新報社

多忙を言い訳に1ヶ月かかってしまいましたが、何とか500ページ読み切りました。
知る人ぞ知る、ベストセラー戦略本です。

唸るような腹落ち内容が随所にありましたが、特にキラーパスの件は生涯通用しそうな気付きをもらったかも。

他社の良いことを集約するようなベストプラクティス戦略は大抵破綻するし、仮にうまくいっても(真似されたりで)長続きしない。

他が嘲笑、真似しようとも思わない(したくてもできない)一見非合理な部分を他の構成要素と深くかかわらせ、全体の合理性に転化すること。
これこそが持続的な競争優位の要(クリティカルコア)だと。

非常に納得。
だったのですが、実践できるかどうかは全く別の問題ですね。

著者の後日ブログでも語られてるけど、結局重要なのは(スキルではなく)センスとのこと、、、

とは言え、センスを育てるためにやれることも沢山ある。
一つ一つ頑張って実行していこう。

ともかく、種々の気付きを得られる良書、お勧め本です。

投稿者 nobuhiro : 22:57 | コメント (17) | トラックバック

2012年01月09日

読書日記 Vol.002『TPP亡国論』

『TPP進化論』
中野剛志著
集英社新書

疎い分野である貿易・外交に関する知識の仕入れのため、遅ればせながら「TPP亡国論」を読みました。

もともと自分は深い根拠もなくTPP賛成派。
敢えて断固拒否派の本書を手に取ったのですが、読後もすんなりと反対派には移らず。

確かにマスメディアの煽りや政府の根拠なき参加表明には自分も常々辟易しており、その内容は随所に記載してあったのですが、一方著者自身の主張も極論ばかりだった気が。
素人考えですが、デフレ脱却のための公共投資(内需拡大)って長期的視点で見てもそんなに効果が見込めるものなのかしら。

グローバル・インバランスのお話は勉強になりました。

投稿者 nobuhiro : 23:54 | コメント (1) | トラックバック

2012年01月03日

読書日記 Vol.001『友情について』

新年あけましておめでとうございます。
唐突ですが、本年より読書日記つけることにしてみました。

内容はほぼFBの転載、および閲覧いただけてる方も殆ど重複してるんだけど、何となくこちらにもログを残したく。
なお、もしAmazonで何かしらご購入を検討の方は是非当HPバナーよりお願いしますm(_ _)m

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『友情について』
キケロー著、中務哲郎訳
岩波文庫


古代ローマの政治家であり哲学者でもあるキケローが書いたお話。

友情論について、紀元前に書かれた内容とは思えないほど現代に通ずる内容が多い。

友情は実益を求めるでなく、互いを高め合うもの。
また、良くないことを友人から依頼された際の対応や、そもそも相手を選ぶ前に相手をよく知るのが先である、など。。。

なお、読物はどうしても仕事と結びつけてしまうんだけど、リーダシップ論とも近しい点が多いなぁと思った。
とはいえ、異なるところも勿論あり、その最たる点が親友は選べるが部下は(多くの場合は)自分では選べないということ。

何となく友情論はリーダシップ論よりも下層レイヤの感覚かな。

投稿者 nobuhiro : 22:21 | コメント (12) | トラックバック